現在地確認

読み返した
最初から最後まで
使われないと劣化して剥がれ落ちるんだなぁ
ポロポロと古い外壁みたいに
語彙が
それらの組み合わせや配列を紡ぎ出す回路が
もとよりまったくもってさほどのものではなかったが


笑えたり
感心したり
かつての固執に同化したり
が少しと
苦笑いしたり
モゾモゾしたり
が大半
いったところ




人の顔面やら二の腕やらを枕にしながら
人の頭髪をSSサイズの手で力強くむしりながら
小さいにんげんがくーくー寝ている


なんか遊び尽くし惑い尽くし
そろそろ頃合いかな
とか思ったか思わなんだか
生物として種(しゅ)をつなぐ役目を果たすのだ
とか言い訳くさく銘打ってみたりみなかったり
しながらぐあっとハンドル切った
いや?
そんな能動的なものだったかどうだか
流れがあったから流されてきただけかもね
なんにせよ今はそのルート上
語彙云々以前に自分の内面を注視する隙もない
いやもっとそれ以前に物思う隙自体ない


それは良くないようでいて
良いことでもあって
まあどうでも良いこと