いつぞやの

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ドアが開く


右へ 坂を南へくだる
角を右 西へ
角を左 南へ


奥にエレベーター
引き返す気持ちを引きずり 上へ
プールのようなにおいがしている


ドアを開く


薄闇に深い色の瞳を隠している
たくさんの物たちに自らを紛れ込ませている
何でもないような顔をして
とっても何かで


ああまた
あたしは何をしに?
3回に2回のはずれくじを引きに


今夜はドアが開かない
いや
開いていた事なんてあったのかな


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形は自由


あなたがいまこのまま目を閉じて
右手で
左手で
触れる想像を
思い付くまま
思い付かないまま


尖っていても
まるくても
再現不能でも
卑猥でも
どっかで見たよなのでも
形作れなくても


好きなように
好きではなくてもそのままに


そこから何を占うでもない
あなたを決めつけるでもない
ただ、その形
それと、あなた