長日記

後輩ちゃんと奈良へ。
16年前の修学旅行、10年前のスクイズライヴ、以来、3回目。
着いてまず食べたステーキ丼は特に感想なし。
昨日しっかり下調べして行ってんけどなー。


そんなことよりなにしろ「カンガルー」。

↑かわゆ。
↓それがこうなる(心の中でなんとなくゴードンと命名

↑発情期、むんむん。

↑発情期の真似事 あるいは胎内回帰願望

↑ラヴ側溝。


それから
大仏観るのに払う500円をケチって、見た気分をイメージして立ち去った。
100円で買った鯉用の餌(棒状の「ふ」)を鹿に物凄い勢いで喰いちぎられた。
「草食系男子」とかいう言葉の、ありうるある一面を表しているように感じた。
こえーこえー。
100円のみたらし団子は甘くなく旨かった。
柄にもなく「鹿を抱えたチェブラーシカ」のストラップを買ってしまった。
525円。大仏殿入るより高いじゃないか。
しかし奈良のみやげ物は全体的に格安な気が。


それから
薄暗い参道を、扉の軋む音のような牡鹿の鳴声に吃驚しつつ、春日大社へ。
フリースタイルな鹿と、古い石灯籠と、鬱蒼と生い茂る木々と、全部よい。
個人的に京都は吸い取られる感じがするが奈良は好きなだけ吸ってけ感がある。


春日大社で人形(ひとがた)に氏名・生年月日を書いて穢れを落としてもらう。
二拝二拍手一拝、祈念祈念。


それから「夫婦大国社」へ。
昨日夜中に「あ、縁結びに効くとこないかな」と思い立って調べて良かった。
ハートの絵馬はさすがによう書かんかったが。
しゃもじ型の絵馬もあって、有名人が書いたものが展示されている。
中に島田雅彦氏が書いた素敵なしゃもじがあって嬉しかった。
文芸復興だとか書いてあった。ような。
ああなんかBSのテレビの収録で来たらしい。
ものの2分でわかるネット便利。


絵馬は気恥ずかしいので、とりあえず大事に持ってた五円玉で祈念祈念。
靴脱いで座敷に上がって正座して、なにとぞなにとぞどうか神様。
ほんで「恋みくじ」引いたら「大吉」だった。
後輩に「ほんと、運勢はいいのに〜」と言われた。
現実が追いついてこない。
なるべく早くお礼参りに行けるといい。
さらにお守り買って、だいぶ長居して、おなかいっぱい胸いっぱい。
いいことありそな気分満タン。


満足満足、あとはカフェやら雑貨屋やら今風奈良散策、の予定だったのに。
ふらりと入った喫茶店が、親戚の家さながらで、だらっだら長居。
なんだか色々あった。

すてき古民家。

お抹茶おいしい。


店主のおじさんが趣味人で、いろっいろ語ってくれる。
戦時中のクラシックカー、古いレコードプレーヤー、オルガン、囲炉裏、蕎麦・・・

↑これでXmas曲を聴かせてくれた。
他のお客さんも交えて、なんかいい感じ。
レコードは100回くらいしか聴けないから1/100と思って聴いてとか。
レコード針は2回しか使えないとか(記念に2本くれた)。
貰った針をしげしげ眺めていたら一人で来ていた女性客がそそくさ帰ってった。
店主のおじさんと奥さん、互いに互いがその女性客のお会計をしたと思ってた。
していなかった。無銭飲食。
みんながレコードやレコード針に気を取られている間に逃げた。
帰り道で顔面骨折でもしとけ。鹿にメガネ潰されとけ。まったく。
おじさんは驚きながらも怒るでもなく。
「人生一度きりやから。アホにかまってるヒマはない」
さらっと言い放ち、じわじわしみた。
それからもおじさんのお喋りは続き帰るタイミングないけど別にいいや感。
「閉店の時に運良く居合わせたお客さんをクラシックカーで送ったりする」
とか最初に言っていたので待つともなしに待っていた。
しかし最後の最後で「今日はバイクで来てる」って。おいー。
次は土日限定の手打ち蕎麦を必ず食べに行きます。
夫婦大国社へのお礼参りの際にでも!
行くといいよ→『はなや北川』
8月はひと月休業らしいが。いいなぁ。いい人生。


あとはエピローグ。
何故かベトナム料理食べて、お茶して、帰ったら日付変わってた。
疲れた。遠いわ。交通費がえらい。でもまた行く。超気に入った。
次は有料の文化財拝見施設的な場所へも行ってみよっと。


は〜、長っ。
おつかれさまでした。